ハイパーでXリュウを始めた頃は、対フェイロンが実に勝てませんでした。しかし考察を重ねた結果、Xリュウがはっきり有利と今では思っています。
(1)低めくり
対Xフェイロン(Sでもいい)は低めくりが強いです。中キックが通用するなら中キックで行いましょう(注)。
離陸タイミングは「安全飛び込みの中でやや遅め」にします。フェイロンが起き上がった瞬間にリュウのジャンプ中キックが最低空辺りに重なる形は出来れば避けたい。
なぜなら、割と高めの安全飛び込み中キックを立って食らわれた場合、正面ヒットでも≫着地しゃがみ中パンチ≫中足払い≫大波動のピヨり4段が入るからです。
正面でしゃがんで食らわれた場合にピヨりコンボが入るかどうか、私は知りません。しかしオモテかウラか分からないこのシチュエーションではわざとしゃがんで食らう利点が全くないので、除外します。
フェイロンは熾炎脚を持ちます。これを着地ガードしてしまうとつまらない(少なくともガード後にファイヤーでダウンを奪っては再度の低めくりに行けない)ので、リュウ側は着地小昇竜を忍ばせておきます。
割と高めの安全飛び込みタイミングであれば、それがウラであったとしても起き上がり熾炎脚はウラ向きに出ないのではないかと予想しています。事実オモテに出るケースがよくある。超低空重ねのタイミングで飛び込むと確実にウラ向き熾炎脚が出ますが、これはオモテウラの分岐が早い≫早い時期にウラにずらされる≫起き上がり瞬間にフェイロンは振り向きを済ませている、ということなのかも知れません。
細かな話になりましたが、
高めの安全飛び込みタイミングで飛び込むリュウはオモテを想定した着地小昇竜を入力しておけばOKなのではないかという話です。ウラだった場合には着地でしゃがみ小パンチが出て互いにスカるだけ、という。
一応、熾炎脚がウラ向きに出ることを想定した→↓↘︎↙︎小Pというコマンドもあります。これなら、リュウがオモテでもウラでも、起き上がり熾炎脚がオモテ向きでもウラ向きでも、着地小昇竜でダウンを奪います。この入力には注意点があります。左右分岐をする前に→を済ませておくことです。
起き上がり裂空脚に関しては上記→↓↘︎↙︎小Pをしておけばおそらく問題なし。→↓↘︎小Pで済ませた場合にどうするかは皆さんで考えて下さい。
もしリュウが瀕死でフェイロンが体力満タン近くで、フェイロンが「何に代えてもとにかくガード方向の2択だけは避けたい」のであれば、毎回起き上がり熾炎脚を出してゲージを溜める選択が出来ます。ゲージを溜めたら起き上がり烈火真拳でごまかし。
フェイロンにゲージがある場合、リュウは着地ガードを選択するか、フェイロンの起き上がり直前で空中竜巻を出して裏抜けてしまうか、出来るのはそれぐらいです。
(注)フェイロンが「裏しゃがみガードで目一杯引き付け→裏立ちガード」とした場合、リュウがウラに降りればガードされるし、オモテに降りれば低空で食らわれるためピヨり4段が入らない、ということになるかも知れません。
リュウ側が大キック(下方に攻撃判定が広い)を使うことで、しゃがんで引き付ける行為を咎めることが出来ます。ただ、中キックに比べピヨ値がやや下がります。
(2)小竜巻の心
フェイロンの接近を許し烈火拳モードを受けることになったなら、小昇竜やファイヤーでの対抗と共に小竜巻での対抗も頭に入れておきたいです。
竜巻の攻撃判定は毎回3フレームだけという短いもので、よってヒットさせにくいですが、しかし相手からすると空中にいるため痛いコンボを入れられないというズルさがあります。竜巻着地フレームでは投げや昇竜が出来ないけれど、ガードは可能なのです(相手の技の地上食らいは避けることが出来る)。
出が遅いのでディレイ烈火拳への割り込みに使うのではなく、再度烈火拳1発目からスタートしようとする所へチョロッと出してあげます。これが先にヒットすれば低めくり。
ただし、烈火拳の出がかりにフェイロンが少し前方に移動するとはいえ、距離が近くないと小竜巻は届かず、烈火拳でコツコツ固められている際には「出し損」になる距離が頻繁に現れます。ちょっと歩いてから出すなど工夫を。
烈火拳初段がギリギリ届くような距離では、それらしき動きを見て反射的に小竜巻を出すのも効果的です。リュウに届くまでが遅いので、レバーを先に入力してさえいれば間に合いやすい。
しかし逆にそういう距離でないとNGです。竜巻の無敵は最初の4フレームだけなので、烈火拳の最後の方がやっと届くという距離でないと、その攻撃期間(8フレーム)をかわせません。
竜巻は昇竜と違い前進するので、ダウンを奪った後にめくりへ行きやすい。また、ボタン入力が遅れてもガードになるのが竜巻コマンド。なので常に狙いたいところです。
(3)リュウからの起き攻め
小昇竜対空や小竜巻ヒットなどの後は低めくりでよいと思われますが、ファイヤーを中距離で食らわれた際などやや遠めのダウンに対しては、フェイロン投げが有効です。
ジャンプ小キックギリギリ遠めまたはジャンプ小パンチやや遠め(これはフェイロンがしゃがめばスカる点に注意)で安全飛び込みをして、→↓↘︎→大K小Pずらし押し。キックボタン投げ+保険小昇竜です。
フェイロンはリュウより投げ間合いが8ドット狭くて、リュウ側がこの操作を上手くやれば、フェイロンは投げを喰らって投げ抜けよりマシな選択がないかも知れません。
起き上がり裂空脚に対してリュウが密着しゃがみガードをしているとどうなるのか、私は知りません。なので一応着地小昇竜を入力しています。飛び込みスカり着地タイミングで小昇竜、そして投げに忍ばせる小昇竜、2度昇竜です。
着地昇竜は当然のこと烈火真拳を食らいに行くことになります。フェイロンのゲージが溜まっている時は注意。
フェイロンはガード硬直後の「歩き縛り」が1フレームしかなく、またその縛りフレームはリュウの投げが必ず成立するわけでもないらしく、よってフェイロンが当て投げを歩いてかわすという手も一応考えられます。リュウのジャンプ小技をガードして、すぐ自分も前進して投げか後退してガード。可能かどうかはテストしておらず不明です。ただ、リュウのジャンプ小技をガードしてそのリバーサルタイミング(厳密にはその次フレーム)でしゃがみガードをしていたなら、歩き策は不可能です。前後に歩くためには立ち上がるまでの時間が必要となるので。
ちなみに、フェイロンがリュウのジャンプ攻撃を立ち食らいした場合は「歩き縛り」が0フレームなので(この点はフェイロンに限らず全キャラ同じ)、この時リュウは即コンボに切り替える方がいいかも知れません。
安全飛び込み中キックから入るのもアリです。ガードされたら着地後少し前に歩いて投げ+保険小昇竜。立ち食らいされたらフェイロンの投げ間合いになるのでリュウはコンボにしなくてはいけません。この場合は特にですが、フェイロンの起き上がりタイミングはヒット/ガード確認に集中すべきです。
(4)波動
前ジャンプしたフェイロンの着地にリュウが大足払い先端を置く距離、いわゆる波動足払いの距離では、フェイロンは波動ポーズの(大きく前に出張させた)食らい判定を大キックで蹴って着地で生大烈火拳に繋げることが出来ます。結構目押しがシビアで、特にジャンプ攻撃を完成させてから降りていき当てる方法では着地烈火に繋がらず、最低空辺りでやっと伸びきり1フレーム目を迎えるような出し方をしないと恐らく無理です。しかし実際出来るので、この距離での波動は決してローリスクではないです。フェイロン側が高確率でこの繋ぎをこなすなら無闇な波動は禁物、という言い方になるでしょうか。
対してフェイロンを騙してジャンプさせたリュウがこの位置で待って大足払い対空をしているようではリターンが小さい。予め前進しておいて小昇竜対空や、あるいは昇り中パンチなどでダウンを奪うべきです。
もっと遠い位置(端々近く)ではもちろんノーリスク波動となります。しかし波動の構えを見てすぐ前ジャンプしたフェイロンにリュウは歩いて大足払いを先置きすることも出来ず、着地させて熾炎脚の択を受けざるを得なかったりします。
その場小昇竜または少し歩いての小昇竜で対空出来る距離では、近ければ波動先読みジャンプから簡単にコンボされます。やや遠くてフェイロンがジャンプ攻撃後の着地で近距離通常技を出せない場合も、生の大烈火拳を繋げられます(上述のケースより僅かに繋げやすいはず)。しかし撃たずに飛ばせた場合のリターンは大きいです。
(5)通常技で対抗
大烈火拳の届く距離で、中足払いで牽制などの通常技での対抗は極力排除すべきです。リターンよりリスクが大きく勝っています。
ただし、中足払いがギリギリ届かない距離でこれを出してみるのはさほど悪くありません。なぜなら、このような距離では烈火拳が出がかり初期フレームから食らいに来てくれるため、中足払いの戻り際に刺さるはずのタイミングでもそうはならないケースが多くなります。またキャンセルファイヤー波動までヒットする可能性もあるためです。
(6)烈火拳モード
烈火拳をガツガツガードさせるモードでは、基本的にフェイロン側は「めり込まない烈火拳の当て方」を狙って来ます。これをされるとリュウはガード後に足払いなど通常技を全く届かせられないし(リュウのガード後の歩き縛り15フレームも大きな要因)、昇竜は様子見でスカされれば大ダメージを受けるし、ということで先に述べた小竜巻のチョロ出し以外で反撃というと先読みジャンプコンボを覚悟のファイヤー波動がメインとなります。
手出しをしたい一番は2発目をガードした後です。ディレイで3発目を出されればこちらの割り込みファイヤー波動を刈られたりしますが、それは単発ダメージでしかありません。
大足払いが届くかも知れない場合、大足払い伸びきりチラ出しキャンセル小竜巻をしてみるのも手です。
3発目のガードの後は、ファイヤー波動に対してフェイロンは無敵技での切り返しぐらいしかなくなります(3発目を小烈火にしてラストフレーム辺りを当てた場合はジャンプ出来るかも知れませんが未検証)。
なのでここはリュウの脱出チャンス。
いずれにしても、リュウに張り付き続けようとするフェイロンはたまに撃つファイヤーなどを先読みでジャンプしたり烈火拳を3発目までディレイで出したり無敵技を絡めたりせざるを得ません。
先読みジャンプはハズレなら対空されて一気に負けかねない。熾炎脚も食らわせないと弾を撃たれてリュウの時間。
烈火拳モードはフェイロンにとってさほどウハウハの時間でもないでしょう。
(7)トリカゴ
一般的に波動足払いの距離で行うのが良しとされています。しかし体力リードされている場合は、もっと近付いて弾の速い遅いを見切り難いぐらいに位置すべきでしょう。ずっと避け続けられたら埒があかないので。
(8)リードされている時の奪ダウン
小昇竜根元対空から低めくり中キックがヒットしたら、ピヨらせて(たまにピヨらないのは仕方なし)ジャンプ大パンチアッパーファイヤー波動で瀕死まで持って行けます。
一気に倒さなければならないなら、ピヨらせてジャンプ大パンチ小昇竜からまた低めくりなどど絡みましょう。
最後に当て投げでキメられそうならコンボで奪ダウン≫当て投げのプランで。
(9)フェイロンからの起き攻め
フェイロンはめくり中キックを持ちます。
これに対しては、まずリュウがしゃがめばスカる(フェイロンは飛び越えて着地してしまう)横座標関係を知るべきと思います。リュウはしゃがむと背中の食らい判定を引っ込めてしまいます。しゃがんでいるリュウの肩から背中にヒットさせるのは存在判定が邪魔をするため恐らく無理で、リュウの前半分に付いている頭判定を蹴らないといけません。スカして着地させて投げ+保険小昇竜をしましょう。
しゃがんでスカすことの出来ないジャンプが来たら、オモテ立ちガードでいいです。
フェイロンはリュウに低めくり的なアプローチをすることが(多分)出来ません。これはリュウの起き上がりモーションの高い存在判定のせいだと予想されます。ウラから低く当てようとするとスカって着地します。
次に正面安全飛び込みからの当て投げの択を考えます。
フェイロンは投げ間合いが狭いので、ジャンプ小攻撃から迫るのが普通となるでしょう。
例えばジャンプ小キックをガードさせて、投げ or 熾炎脚。
リュウはジャンプ攻撃をガードして、リバーサルタイミングで投げ入力(大キック中Kずらし押しで投げ)。そこに保険小昇竜を忍ばせておきます。
Xフェイロンは当ててキャンセル出来る下段を持ちません。なのでリュウ側はややアバウトなレバー操作で最強の対抗が出来ます。これを咎めるとなれば、フェイロンはリュウのガード硬直解除タイミングに熾炎脚の伸びきり1フレーム目を当てるという1フレーム精度の操作を要求されます。これが出来たとて、単発を当てるだけのジャンケンです。
「小足払い≫しゃがみ小パンチ≫烈火拳が可能かな」と思ってもみたのですが、このシチュエーションでしゃがみ小パンチは届かず、立ち小パンチも怪しいです。
フェイロンのゲージが溜まっている時にはキック投げ+保険スパコンがあるので、ガード多めで択に応じましょう。ガードの時は投げ抜けを忘れないように。
(10)フェイロンによる地上めくり
フェイロンのキックボタン投げに対して受け身を取ると、その着地に歩いて潜り込んだフェイロンから「立ち中キック背中当てからコンボ」「オモテからしゃがみ大パンチ×2」「ウラからコンボ」などの痛い択を受けます。
以前「立ち中キック背中当てはウラに見えるがオモテガード」と教わった記憶はあるものの、仮に必ずそうであっても必ずオモテガードをしていれば良いかといえばそうでもなく。もう微妙に歩いてウラから打撃もあり得ます(細かい理由は抜きにしますが、背中当ての打撃を持つキャラはこのウラオモテの揺さぶりが強いはず)。
投げ受け身をとらずにダウンしてしまえばこの択は当然防げますが、とはいえフェイロンの投げにリュウが投げで対抗というのはどうしても生まれるシーンであって、その時にフェイロンが投げ勝ってしまえばリュウは嫌でも投げ受け身になります。
この地上めくり(orめくらず)の択に対して試そうとしているものがあります。
以下、投げ受け身を取ったリュウが1P向き、歩いて迫るフェイロンが2P向きとします。
a. ↓↘︎→大K中Kずらし押し
着地ギリギリまで待ち、そこから急いで入力します。ボタンは着地リバーサルタイミングを拾うように。
フェイロンがオモテにいるならリュウのキックボタン投げが出て、ウラにいるなら大または中の竜巻になります。最悪空中食らいで逃げる狙い。
b. →↓↘︎→↓↘︎→大P小K同時押し
パンチ投げで行いたい場合や小竜巻を使いたい場合に。
最後の波動コマンドが着地ギリギリになるようにレバーを入力します。
ボタンは着地リバーサルタイミングで。aと違って一発押しなのでシビアです。
フェイロンがオモテにいればリュウのパンチボタン投げが出ます。
フェイロンがウラにいれば小竜巻が出ます。
bの入力には注意事項があります。ゲージの溜まっている時にはやるべきでないというものです。
それから、竜巻が出たとして、立ち中キックの背中当てを空中食らいしたリュウがその着地にまた同じ択を受けるという間抜けな事になるかも知れず、試してみないと何とも言えません。
a,bとも「フェイロンがウラにいた場合に竜巻が出る」という方針でプランしましたが、これは「着地リバーサル通常技は出る」という想定から来ています。フェイロンがオモテにいる場合を想定した投げが単なる投げ入力だと、立ち中キックを背中当てされた場合にそっぽ向きのリバーサル通常技として暴発してしまう(リュウはガードにならずピヨりコンボを食らう)という考えです。
なお、普通のオモテ当てと潜って振り向きウラ当てを見分けてガード出来る場合(背中当てが絡む時だけを問題とする場合)、もっと良い対処もあるかも知れませんが、それは皆さん考えてみて下さい。
(番外)Sフェイ殺し
スパIIX基板のSフェイロンは、投げ抜けがないのとスパコンがないのとで、フェイロン投げから再び飛び込まれてフェイロン投げを受けます。というわけでダウンしたら終了という未来を予想出来ます。
ただしリュウがキックボタン投げをすると(リュウ側の硬直が長いため)再度の安全飛び込み小キックは無理で、よってリュウはパンチ投げ+保険昇竜の入力が必要。また、端に投げたらどうするかなどの問題もあり、プラン的にも入力精度的にも達成はまだまだ。
パンチボタン投げ+保険小昇竜の入力は、先に挙げたものの他に
「→↘︎↓ニュートラル→大P↘︎小P」
というものがあります。
↓から2度目の→に行く途中で↘︎を通ってしまうとダメ。とはいえ急ぎ入力でそれは安定しにくいので、前半を→↘︎↓↙︎←と逆フレイムにしてしまうのも手でしょう。
もしこれを
「→↘︎↓↙︎←大P↘︎小P」
という後方投げバージョンで入力出来たなら、端も何もなくわかりやすい反復パターンも出来ます。
これのマスターを目指したいところではあります。しかし大Pから小Pまでの時間猶予が少く、難しいかも知れません。