打撃をガードさせて、投げと下段の2択。相手が投げを狙ってレバーを横に入れた際に下段を食らってくれるという企みですが、これはどれほど有効なのか。
ジャンプしてめくり大キックから2択や、または密着して小足払いから2択など、打撃をガードさせた後に相手の投げ間合い内にいるものを扱います。
答からいうと、これはあまり得策でないでしょう。
理由を1から細かく語ると大変なので、ここはいくつかの事実と大まかな考え方を述べて皆さんに考えて貰おうと思います。
(1)相手が打撃をガードした後の投げ合戦
硬直を終えて素に戻った1フレーム目を「リバーサルフレーム」と呼ぶことにします。
T.akibaさんのページを参照すると、リバーサルフレームの投げ合い成立率は以下の通り。
a. 打撃を当てた側だけが投げを入力
・投げ成立50%
・通常技に化ける50%
b. ガードした側だけが投げを入力
・投げ成立50%
・何も出ない50%
c. 両者が投げを入力
・当てた側が投げる25%
・ガードした側が投げる50%
・当てた側の通常技が出てガードした側は何も出ない25%
注意その1。ガードした側に関しては「投げ不成立=通常技の暴発もない」とここでは解釈しています。事実、ガードした側が投げ間合いで投げを入力して通常技に化けることはありません。
注意その2。これはスパIIX基板やハイパーでのXキャラ同士(プラスアルファ)のデータです。古いバージョン基板や古いバージョンキャラでは数値が色々違っているようですが、ここではそれらを扱いません。皆さん自身でどうぞ。
注意その3。もし細部に間違いがあっても調査した人を責めてはいけません。
(2)打撃 vs 投げ
必殺技は知りませんが、通常技の打撃ヒットと投げが同一フレームでぶつかった場合、投げの勝ちだそうです。
(3)リバーサルの次フレーム
ガードした側が、そのガード硬直期間をしゃがみガードで過ごし、リバーサルフレームの次フレーム(注)でレバー横と投げボタンの入力をキメたなら、さて当てた側は下段を食らわせることが出来るでしょうか。
否、ですよね。ガード硬直中やリバーサルフレームに下段を差し込めばガードされるし、リバーサルの次フレームに下段を差し込めば投げを食らうし。
(4)どちらが高い精度を要求されるか
上述の通り、ガードした側がリバーサルの次フレームで投げを入力出来たなら、当てた側はどんなに頑張っても下段を差し込めません。
では、ガードした側が「ちょくちょくリバーサルフレームで投げを入力してしまう」という2フレーム精度のプレイヤーだったらどうでしょう。
リバーサルフレームで投げを入力していたなら、もしそれが不成立であった場合に下段を食らいます(立っているため)。とはいえ、ガードした側が2フレーム精度の操作であるのに対し、当てた側は1フレーム精度の入力を要求されています。
ガードした側がリバーサルの前フレームからリバーサルの次フレームまでの3フレーム精度のプレイヤーとすれば、当てた側は2フレーム精度の操作を要求されます。
という感じで、当てた側は常に相手より1フレーム厳しい精度を求められます。
(番外)早いブレと遅いブレ
ガードした側がリバーサルの次フレームまたはリバーサルの次次フレームで投げを入力するケースを見ておきます(これも2フレーム精度)。
この場合、当てた側はリバーサルの次フレームで投げを入力出来れば有利な結果が出ます(1フレーム精度)。リバーサルフレームだと互角、リバーサルの次次フレームだとやや不利な投げ合いに。
いずれにしても下段を食らわせることが出来ません。
同じ2フレーム精度でも、早いブレと遅いブレで結果が違って来ます。
要は、相手の投げ間合い内での下段差し込みには「読み勝ったのに収穫なし」「読み勝ったのに負け」という馬鹿らしいケースがちらほらあるという話です。この結論に至って貰えればOK。
私の攻略では、上述「相手の投げ間合いで投げか下段」を扱いません。
当て投げの択は、
相手の投げ間合い外から僅かに歩いて投げ or その場打撃(場合により微妙に下がって打撃)
で行います。
(注)ガードした側がなぜリバーサルの次フレームを決戦の時としたいのか、ここは皆さんで考えて下さい。